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都市の「自由空間(フリースペース)」は私たち一般の住民が都市に介入するベースとなる空間です。これはどのように生み出され、どうやって維持され、どのように共有され、そして都市の未来にどんな影響を与えるのでしょうか。一緒に見て、考え、実践しませんか?「フリースペース」の最先端をいく都市、ライプツィヒで待ってます!
高度成長と重工業の時代が終わり、先進各国が軒並み低成長の時代に入って久しい。この「ポスト成長」の時代、都市のマネージメントもまた変化を必要としている。大まかに高度成長の時代には国家、バブル経済期のころには市場が都市の成長を牽引してきた。「ポスト成長の時代」の都市ではこの二つとともに、社会・経済・環境面における市民の自発的な活動が都市の持続可能性におおきく影響を及ぼす。
一方、ポスト成長時代の都市の空間的特徴は、空き家や空き地といった不動産的価値を失った前時代の遺産・遺構が多く存在する。これらの空間は、市民が自らの生活や活動のために「自由」に使用できる・しているという意味で都市の「フリースペース」となる可能性を秘めている。
本イベントは、ライプツィヒのインナーシティエリア(ライプツィヒ東地域)を対象に、「フリースペース」が都市に果たす役割を調査し、提案と実践を行う9月6日〜13日までの1週間の国際ワークショップである。ワークショップの成果は、ライプツィヒ東地域で行われる2つの市民フェスティバル「Freiraum Festival」と「Parkbogen Ost Tag」の枠内で発表し、地元住民と共有する。
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PROGRAM
CONTENTS
ライプツィヒ東地域の調査、マッピング、ビジュアル化
ライプツィヒ東地域において都市に関わるボトムアップの活動と「フリースペース」の現状を調査し地図とビジュアルに展示する。最終日の「Freiraum Festival」の枠内で発表を行い、その後ドキュメンテーションとしてまとめる。
ディスカッションと提案
ライプツィヒ東地域の地元の住民や実際のまちづくりの活動に関わる人々とライプツィヒ東地域の将来と「フリースペース」についてディスカッションする。
Session A// 「フリースペース」と社会
・教育、福祉、社会的包摂
・オルタナティブな住み方と社会的活動
Session B// 「フリースペース」と経済
・クリエイティブ産業と社会的起業
Session C// 「フリースペース」と環境
・食、エネルギー、緑
Session D// 「フリースペース」と都市
・「フリースペース」への権利?
Freiraum Festival 2015 & Parkbogen Ost Tage 2015
「フリースペース」がこれからの都市に与える影響を検証するため、地元の住民や活動団体と協働して空間的実践を行う。今回は9月12日に行われる「Freiraum Festival 2015」と13日に行われる「Parkbogen Ost -Tage 2015」という2つの地元で行われる都市イベントの枠内で実践を行う。2013年のワークショップで作ったポップアップ屋台をさらに改良する。
↑ 2013年につくったポップアップ屋台
FREESPACE EXKURSION
「フリースペース」と都市をテーマに、他都市の現場を見に行くエクスカーションです。4日の朝ライプツィヒ本駅から出発し、6日の夜に帰ってくる予定です。
ハンブルグ : 2015年9月4日(金)- 5日(土) (Wilhelmsburg, Hafencity など)
ベルリン : 2015年9月6日(日) (Kreuzberg, Tempelhof など)