
**フルハウス・プロジェクト(Full House Project)は、共同生活、文化交流、そして空間の実験的な活用を目的とした、自己組織型の拠点による国際的なネットワークです。本プロジェクトは、ライプツィヒにあるジャパニーズ・ハウス(Das Japanische Haus)**を起点として始まり、そこからジョージアと日本に二つの姉妹プロジェクトが展開されました。
出発点:ジャパニーズ・ハウス(ライプツィヒ)
ジャパニーズ・ハウスは、2011年に日本人の建築家、アーティスト、学生たちによって、ライプツィヒで一時的かつ自己組織的なプロジェクトとして立ち上げられました。
生活、仕事、料理、イベント、そして非公式な交流が一体となる、開かれた場所をつくることが目的でした。
この家は、共同利用、参加しやすい文化活動、国際的なネットワーク形成のための実験の場として機能しました。そこで得られた経験をもとに、フルハウス・プロジェクトという共通の枠組みのもと、他国にも同様の場所をつくるという構想が生まれました。
姉妹プロジェクト 1:UZU House(ジョージア・トビリシ)
トビリシにあるUZU Houseは、ジャパニーズ・ハウスとジョージアの地域関係者との交流から生まれました。2019年頃から、共同で利用される家として整備されてきました。
UZU Houseの特徴は以下の通りです。
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共同での料理と食事
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一時的な居住と仕事の場
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インフォーマルなイベント、対話、文化的な活動
この家はトビリシの地域社会に深く根ざしており、国際的なゲストと地元コミュニティをつなぐ役割を担っています。固定されたプログラムよりも、日常的で開かれた交流そのものが重視されています。
姉妹プロジェクト 2:Labyrinth House(日本・尾道)
Labyrinth Houseは、広島県尾道市に位置し、空き家を長期的に改修・再利用するプロジェクトの一環として進められています。最初のプロジェクト段階は2019年から2020年頃に始まりました。
Labyrinth Houseの主な特徴は以下の通りです。
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ボランティアによる段階的な改修
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滞在、居住、イベントの場としての利用
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尾道の地域的・都市的文脈との密接な関係
従来の文化施設とは異なり、Labyrinth Houseは時間をかけてプロセス重視で形成されていきます。固定されたイベント運営よりも、共同作業、滞在、そして社会的な学びに重点が置かれています。
共通する理念
三つの家はいずれも、以下の共通した考え方に基づいています。
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開かれた非営利の空間
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国際的かつ地域的な参加
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新築ではなく既存建築の活用
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共に行動することを通じた学び