アーティスト・イン・レジデンス♯3 奥平アンリ

会期:2013年5月24日〜26日 (12-18 時)

オープニング:2013年5月24日(19時から)

場所:ライプツィヒ「日本の家」(Eisenbahnstraße 113b, 04315 Leipzig)

>>anri okudaira web

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奥平 アンリ プロフィール
1979年 名古屋生まれ

個展
2011 Galerie DEN(Germany)

グループ展
2010 Group cairn Japan (Germany), Galerie DEN (Germany)

2011 Galerie Blumeninsel (Switzerland), Basler Kunst Tage (Switzerland), Neu Kunstmarkt Art-Zen (Switzerland), Galerie DEN(Germany)

2012 Emerging Contemporary Artists of Japan 2012 Exhibition (New York), Art-Zen(New York), Hoffnung “Power aus Japan” (Germany/U.S.A)

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5月25日(土)は「日本の家」周囲にあるギャラリー5カ所と合同して「オープンギャラリー」のイベントに参加しました。「日本の家」は、ライプツィヒ東部の地域活動にも積極的に参加しています。この日はフライヤーの地図を片手に、次々と訪れる人が絶えませんでした!

奥平 アンリインタビュー (2013年5月2日)

聞き手:ミンクス典子

レジデンス滞在に応募した理由は?

海外のレジデンスに興味があって、一度やってみたいと思っていました。大学を卒業して30才を過ぎてからお金も貯まりチャンスが見えてきたところです。そこでインターネットで検索していた時に「日本の家」を見つけました。日本で作品制作をしていて、ここ2年くらいスランプに陥っていました。そこで何か変えたいというタイミングに、今回の機会がありました。

ライプツィヒの印象は?

到着した日が祝日でお店もどこも閉まっていて、天気も悪かったのでとても不安になりました。最初の印象は窓が割れている建物が沢山あって、廃墟の街でした。でも時間が経つにつれて、ゆっくりとしている人々の生活が見えて、穏やかに感じます。中心街も慌ただしい感じがなく、それぞれの人の生活の流れが見えるように思います。

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今回の滞在で期待していることは?

スランプ脱出計画。最初の1週間はとにかく生活に慣れるのに大変でした。それを超えると、自分の部屋に籠って制作に打ち込めています。久しぶりの感覚です。渡独前に自分の作品に関するデータがPCから全て消えてしまったので、逆に開き直ってやりたいことが搾られ、見えてきている気がします。来る前は想像がつきませんでしたが、少しずつレジデンスの楽しさが分かってきました。ここで手に入る画材が限られていることや、ライプツィヒで見る風景や色が日本と異なって面白いです。他の国に行っても見るものが違うと思うので、これからも海外での制作活動をやっていきたいと思っています。そのためにも英語をもっと上達させて、自分の言葉で伝えられるようにしていきたいです。

ご自身の作品について

作品自体が勝手に動いてしまうこと、を意識しています。絵の枠の中に納まってしまって完結するのではなく、そこから動きだして呼吸するように作品をつくりたいと思っています。今回の滞在では、自分自身がとても楽しめているので、作品もすごく遊んでいるように感じます。絵を書くというよりも、組み立てるデザインをしています。テーマは「Spielen/遊ぶ」、感覚を遊ばせることをコンセプトにしています。私の中で引っかかったモノ、景色、匂い、質感など触れた時に連想する世界を描いています。実際にはそこになかった物や見えなかった物が、描くことで見えてくるといいなと思っています。