当初9月30日で終了予定であったプロジェクト「日本の家」ですが、年末までの延長が決まり、折り返し地点にふさわしいイベントを企画しました。「日本の家」プロジェクト開始から丁度2ヶ月という節目の日である9月23日の夜に、我々は1900年から現在までのChausseehausの長い歴史を振り返り、同時に未来のChausseehausと「日本の家」を考えるイベントを行いました。
前半はChausseehausの歴史についてです。VLW(Chausseehausの現在のオーナー会社)のFuchs氏から、ChausseehausとVLWの歴史についてのプレゼンテーションが行われました。
続いて、HausHaltenからThomas氏のプレゼンテーションがありました。テーマは「Wächterhäuser-ProjektとZwischennutzung」で、HausHaltenのコンセプト「空き家の”利用”による”再生”」についての説明と、新たなアイディアを空き家に呼びこむことで地域を再生するというお話でした。Chausseehausは2010年からWächterhäuser-Projektの対象物件となっており、我々がこの物件と出会えたのもHausHaltenの協力のおかげです。
Chausseehausの立地する地域の可能性とポテンシャルについて、白熱した議論が繰り広げられました。
さて、後半は未来についてです。まずは「日本の家」のミンクス氏からこれまでの「日本の家」の成果と、「日本の家」の今後の可能性についてプレゼンテーションがありました。また、Chausseehausを再び地域のランドマークとするための建築的な提案もありました。
次にDJG Leipzig(ライプチヒ日独協会)のSchulze氏から、日本文化の発信拠点としての「日本の家」の可能性についてお話がありました。芸術展、書道教室、墨絵ワークショップなどのアイディアが提示されました。
その後、ライプチヒにおける大きなグループ、「学生」=若い世代からの提案がありました。Lewandowska氏とNeubauer氏は共にライプチヒ大学日本学科の修士課程で学ぶ学生です。二人は、ドイツと日本人の出会いの場、語学研修の拠点、さらにカラオケ、ゲーム、料理のイベントなどの様々な具体的なアイディアを、今後「日本の家」で行なっていく提案がなされました。
来てくださった皆様、どうもありがとうございました。皆様のお陰で、「日本の家」は新たなアイディアの実現を目指す、新たな段階を迎えることができます。今後の「日本の家」の展開に、どうぞご期待ください!
(Sebastian / セバスチャン)